バスケのシュート・フォーム ~スタンスについて~ (「教科書通り」は間違っている?)
「教科書通りのシュート・フォーム」の間違いを指摘していくこのシリーズ!
今回は身体の構え方(スタンス)について!
バスケのシュートにおいて最も大事と言っても過言ではないスタンス。
教科書を見てみると、スタンスに関しては下の画像のように リングに対して両足を平行に構える と書いてある場合が多い。
しかしこれは間違いである。正確に言えば両肩と腰がリングに対して平行なのがいけない。
両足、そして両肩がリングに対して平行の状態のままでシュートを打とうとするとどうなるか。
ボールを頭の上に持っていったときに、下の画像のようにシュートを打つ腕の肘が「く」の字のように外側に曲がってしまいます。このままシュートを打つと、軌道がずれやすくなります。
肘が外に曲がってしまうのは考えてみれば当たり前のこと。両肩をリングに対して平行にした状態で腕を真上にあげると、腕は顔の横に来ますよね?
つまり胸の中心部からもう一本の腕が生えていない限り、肘をまっすぐにしてボールを打つことは困難になってくる。
また、両足と両肩がリングに対して平行の状態で無理やりシュートを打つ腕の肘を真っ直ぐにしたとしよう。そうすると、シュート側の肩と首の筋肉がものすごく緊張してしまう。これではシュートの際になかなか力が入らないし、体に無駄な負担がかかる。
右利き選手の場合は両足を平行ではなく、10時半の方向に向けてみてください。(左利きの場合は1時半の方向)
これでシュートの構えをすると肘は自然と真っ直ぐになりますし、肩と首の筋肉への負担をかなり軽減する事ができ、リラックスした状態で打てます。
これならシュートの距離は伸び、ボールの軌道も安定します。
つまりシュート成功率も必然的にあがっていく!
シュートの上手いNBA選手達を見てみると、やはりほとんどは身体の方向を10時~11時の間に構えています。
例:コービー・ブライアント選手(両足、両肩、そして腰の構えの方向に注目してみてください)
Kobe's Shooting Form (In Game) - HD - YouTube
ブライアント選手は10時半の方向、レイ・アレン選手はだいたい11時の方向、ドウェイン・ウェイド選手はだいたい10時15分の方向と、選手によって身体の構えは様々ですが、平行(つまり12時の方向)に構える選手はあまりいません。
もちろん両足をリングに対してほぼ平行に構えているNBA選手も少なからずとも存在しますが、そういう選手達はだいたいボールを頭上からではなく、肩の上から打っています。(例:デリィック・フィッシャー選手、カルロス・ブーザー選手など)
しかしこの打ち方はリングに向かって真っすぐ打つのではなく、やや斜めからボールをリリースするので通常のシュートより難易度があがり、極めるのに時間がかかると思います。なので私個人としては、おすすめできるシュート・フォームではありません。
シュートの軌道が安定しない、もしくはシュートをする際に肩の筋肉が緊張してしまうという方は、まず身体の構え方を見直してみてください。
~バスケのシュート・フォームに関する過去記事~
・ボールの持ち方について↓
バスケのシュート・フォーム ~ボールの持ち方について~ (「教科書通り」は間違っている?) - 三つ目のブログ
・ディップについて↓
バスケのシュート・フォーム ~ディップについて~ (教科書通りは間違っている?) - 三つ目のブログ